その愛想笑いやめろ

サンピリ演出の元一のブログです。
適当に書いています。
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けれどブルースクリーンいっぱいの文字
 この前の「光」という公演でアクシデントがあった。

本番前日に突如パソコンがおかしくなっていくつかアプリケーションが動作しない。
別段、個人的には、もう8年も使っているパソコンなんだからお前長生きしたなと、
バスタオルの水分吸い取るやつの一枚でも投げてあげたい気分ではあったのだが、
「光」という作品の演出にパソコンの稼動は最低条件であって、妥協はできない。
結果、オールナイトでハッピーOSインストールタイムと相成った。

いや、それはどうでもいいのか。

さっき思い出したのは、その前のやつ。
姉からのお下がりで使っていたノートパソコン。

サークルや授業でつかったファイルが大量にあって、
ランキング付けされた大量のアダルトビデオのサンプル動画とか、
当時好きだった先輩の写真のスライドショー再生用フォルダ(?)とかが入ってた。

でも、残念なことにそのパソコンは寿命を迎えてしまい、
とうとう作業中にシャットダウンしてしまうようになった。
「電源入れるとすぐ落ちて、それでもまた起動する。何回も何回も。」
特に、ちょうど先輩のことで失恋した直後で、一日一回は部屋を暗くしてココアを飲みながらスライドショー見てないとダメな体になっていたから尚更わなわなと震えてた気がする。

パソコンの方も、
「ごめん、今なんとかならないかやってみてるんだけど、なかなかうまくいかなくて」
と、必死だ。
どちらかというと、意識を取り戻す直前に記憶が飛ぶような状態に近いんだろうか。
「電源入れるとすぐ落ちて、それでもまた起動する。何回も何回も。」
僕は居た堪れなくなって、そのパソコンを押入れにしまった。

ちゃんと立ち上がらないパソコンはパソコンじゃない。
途中でシャットダウンするパソコンは使えない。
思い出を抱えたまま動かなくなるパソコンは悪だ。
電源入れるとすぐ落ちて、同じことを繰り返すパソコンは処分するしかない。
思い通りいかないからダメだ。
ちゃんと稼動していたときにいくらたくさん遊べても、今動かなければゴミ。
ブラウン管のテレビみたいに叩いてみたり、部品を修理してみたり、
電源だけ入れておけばいつか戻る日もくるかもしれない。
でも、そんな愛にパソコンは応えてくれるんだろうか。
せめて、壊れる前に「壊れそうです」って表示してくれたら良かったのにね。

俺はあのパソコンじゃないけど、
壊れたパソコンみたいに人をみる人間を知ってる。

| - | 23:19 | comments(1) | trackbacks(0) |
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| - | 23:19 | - | - |
間違いなくあなたもわたしも神経症ですが自我を保って主体性を保とうとしています。壊れたパソコンのように見る人は、他者の欲望の道具に堕してると思います。
| くう | 2015/05/23 12:20 AM |









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