2024.01.07 Sunday
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その愛想笑いやめろサンピリ演出の元一のブログです。
適当に書いています。 2012.05.30 Wednesday
ここころおだだやかかかかHolidays
サンピリが終わってゆっくり過ごす日々が続いている。
やっぱり「俺忙しいっす!」みたいな鬼畜スケジュールをガンガン立てていきたいとは思うが、 元々マイペースでぼーっとするのが好きだから特に何もしない期間があってもいいのかもしれない。 最近は、暇だからできること、やりたいなと思うことがぽろぽろと出てきていて、いい。 企てる、楽しさというか。 そうか、考えてみれば、これほど落ち着いている期間もない。 過去や将来について、家族や友人、お世話になっている人たちに対しての整理がついていて、 仕事や生活、自分の表現活動についての迷いや不安もない。 このまま死んでも大丈夫だ。生きながらえていて演劇ができなくなるのは嫌だけど。 無倣舎「ゆめみるきかい」は古賀今日子さんを新しくメンバーに加えて頑張っている。 やっぱり福岡の大女優というか、あの舞台で立っていた方と共演できるのは凄いことだ。 ガラパの0回でいきなりサカセさんと共演できた、あの不思議な感覚である。 この公演の特徴は、稽古場で自分や他メンバーの歩んできた人生のことを話すこと。 普段、人の人生経験をがっつり聞く機会なんてないし、反対に、朝起きてどんなことをしたのかなんていうくだらないことを共有することも少ない。 だから今日もこがきょさんのお話をたくさん聞けてとても嬉しかった。 凄い女優というよりは、やっぱり考え方というか人となりに心打たれる。強い人だ。 もう一方の相方のやべかつひさ(通称やべっち)は前回の公演やThinking TIMEで一緒に天国や地獄を見た仲間だ。ガラパやサンピリのそれとは全く違う密度でたくさん話をして向き合えた人。特に2月の踊りに行くぜが強烈な経験だったせいか最近なんとなく距離を感じていたが、単純にお互い公演があって忙しくて話せてなかっただけだったみたいだ。また一緒に作品をつくれると思うと嬉しい。 このパントマイミストを越える作品についてのこだわりがないとダメだなっていつも思う。 思考し、十分に立ち止まって作品を練る姿勢が凄く好きだ。彼の弱点でもあるけど。 だから、ワンアイデアで芝居つくっていたりする人を見るとイライラしちゃうんだろうな。 まっすぃと五味さんについては本当に救われてばかりで兄弟のような気持ち。 ただただ尊敬やで。 音楽のブキミさん、衣装・舞台美術の山下さん、みーちゃんにもまたお世話になる。 最強のメンバーだ。待ってろ香港!といった感じ。 ガラ博の方は最近稽古にいけていないけど、とにかく少ない稽古でいかに他の作品に勝つか作戦をとにかく練っている。 現在は演出助手にサンピリで出演してもらった吉田優稀くんと作品の内容を掘り下げている段階。彼はサンピリ「GANG」で初出演とは思えない存在感を出してくれたけれど、本業は書き手・演出家志望なんだそうな。期待の新人である。 また、ネタバレになるので詳しくは言えないけど、ある方に協力をお願いしている。 とても俺が尊敬する人だ。つい最近手伝ってもらえることになってこれもまた嬉しい。 他のところはもうだいぶ稽古が進んでいるようだ。 それでも勝ちたいな。 評価はお客さん任せでいいけれど、「あ、これはやられた」みたいにはなりたくない。 「いや、俺は負けてないだろ」と頑固に自分の作品を自画自賛して終わりたい。 そのためには一切妥協しちゃいけない。 秘密だけど、元一組は『松野尾と横やんを本番前に監禁する』という斬新な稽古で作品を製作します。今それを考えると緊張して胃が痛いけど・・・楽しみだなぁ。 おんちくはっちでやる弾き語りダンスライブにむけた準備も着々としておるのだ。 サンピリの今後の活動は検討中。 いろいろとやりたいことが出てきた。全部やってやろうと思う。 たくさんの力を借りて。納得のいくものを。 だからいいのだ、休日というやつは。 2012.05.26 Saturday
浮上。
「GANG」無事終了しました。 観に来てくださったみなさん、本当にありがとう。 そして今回関わってくれたサンピリ・サンメンバーにとても感謝したい。 NO AUDITION、負担は多いけどやっぱりまたやってよかった。 前回の「光」も大分粘ったけど、今回は先手先手でアイデアが浮かんできた。 やっぱり全力を出し尽くして課題が生まれると心地いい。 ・・・・・・・・・・・ 今回「GANG」のコンセプトは「支配・被支配」。 おもちゃ(玩具・GANG)にされる側とする側で社会が成り立っているという、僕が持つ一つの概念を形にしたかった。 GANGは僕の里子のニックネーム。 何か自分の存在や価値を得るために里子を持ったんではないかという自問自答の末に、「誰もが何かを支配したがっている」社会を作品にしようと決めた。 村井さんの原作は妊婦の妻を持つサラリーマンの話で、幼少期に起きた事件(過去)と家庭を持ち日常を繰り返す現在が交錯していくというもの。 事件の舞台である「川」と、少年の言葉から影響されて生じる「回想」が印象的な作品。 川の舞台化は難しい。 走れメロスで一つ答えを見ているから、僕なりの答えを見つけなきゃいけない。 それで頭に一番に浮かんだのがプールだった。 僕がインストラクターをやっている経験も生きる。 原作を舞台化する上でネックだったのは、妊婦や幼少期回想シーン。 しかし妊婦は、そのまま母と子として分けて登場させ、「親のこころ子知らず」という作品のメインテーマに輝いた。母と子の永遠の戦いを表現するためにこの作品がある。 幼少期に関しては、役者を「人形」として演じさせることで乗り切る。玩具にもつながる。 あとは、とにかく言葉については村井さんとのやり取りで(上演台本はその8に及ぶ)。 演出については稽古で役者と合わせながらつけていった。 重要だったのは、「回想」に向かう導入。 単なる段取りの回想ではなくて、突如記憶が蘇る感覚を出したかった。 だからスイミングの授業(現実)から回想(記憶のプールに飛び込む、記憶があふれ出す)の流れを違和感のあるものにした。 また、青年センターがとてもよく生きたと思う。 窓がある舞台はそうそうない。自然の採光を十分に、4回の公演で別の作品が生まれた。 蛍光灯、廊下やドア、客席がフラットなのも助かった。 自然光と比較して、照明の重要性についても勉強になったと思う。 自分の演出の特徴として、間と恐怖演出は不可欠であるなとつくづく感じた。 言葉ではなく、人間を見せたい。また、経験のない役者同士が高まり合うことにも間は重要だ。 恐怖については、なんとなく演劇の醍醐味のような気がしてどうしても入れてしまう。 喜怒哀楽に加えるなら、何かを怖れる感情だろう。僕は日々それで生きているから。 役者については役者であろうがダンサーであろうが、やはり、あまり関係はない。 クセがついた、不自然と感じる演技をされる方が困る。 だが、今回そういった役者と組んで、どう解決していけばいいのか少しわかった。 他のキーワードとしては目覚まし時計、髪の毛がある。 舞台の飛び込み台の数字は時計のそれに対応していて、母親が経験する日常の流れと息子が回想する時間の逆行を表すものである。 ベルは、何か助けを呼ぶ音、声、信号として存在。 髪の毛は、何かを支配するときにつかむもの。日常の生活や男から支配を受ける母親が、ついに息子を支配せんとするという流れで使用。また、最後の母と子の対決ではお互いの髪を引っ張り合う。 実験結果 ・NO AUDITION・・・いつでも誰でも参加。 →役者1人ダンサーパフォーマー2人学生3人の出演者。 ・グリーンカード・・・本番直前で他の役者に影響のあるその役者にしか伝えない演出 →各々による ・タイムキーパー・・・時間通りのきっかけ →目覚まし時計のスヌーズ機能によるベル ・マルチエンディング・・・観劇回によって母と子の死闘の末のエンディングが変わる。 初回→直樹(息子)がゴール。後に起き上がるイエデ。 12時→由美子(母)がゴール。夢オチ。 15時→イエデ(幼少期の息子)がゴール。 18時→3人同時にゴール。 ・・・・・・・・ くはのゆきこ(コンテンポラリーダンサー) 当初は、蜘蛛女としておもちゃと戯れる悪女をやらせようと考えていた。 設定が変わり、紅一点の母親役として彼女が普段出さない愛とか力が出てきたかな。 もちろん、彼女自身が得意とする落ち込んだ身体や意味わからない楽しいダンスはしっかり堪能できたけど、やっぱり女の強さ、母の強さに最後まで挑んでくれた。 うちの母が褒めていた。 グリーンカード→顔に向かってセリフ。ラストの戦いで絶対に負けない。 早樋寛貴(九産大演劇部OB) 物語を背負う重要な役割を彼に渡して本当によかったと思う。 内面に秘めたパワーをうまく感じ取ってくれました。 最後の母と子の戦いは、結局脳内で行われている。 「母親」という思い出とどう向き合うかというシーンに過ぎない。 彼は母親と実際にケンカもできない。 早樋くんの演じる直樹で何回か泣いてしまった。すげえ、こいつ。 グリーンカード→顔を触って突っ込む。ラストの戦いで絶対に勝つ。 吉田優稀(観劇経験あり。出演経験なし) 当初から身体を、彼自身がもつ不思議な存在感をどう使うか考えていた。 うまくいったと思うし、吉田くんが安定して物語にいたことでズレが少なかった気がする。 グリーンカード→「助けて」のときに手が届いちゃう。絶対に母に自分を触らせない。 田中基康(役者。万能グローブガラパゴスダイナモス) 能天気なキャラクターが持ち味だが、正反対のキャラクターを演じてもらった。 威圧感、見事。 グリーンカード→由美子に触ってはけさせる。本来あるセリフをいわずに威圧。 古庄貴之(九産大演劇部OB) 作品に対しての理解に苦しんだようだがプライドをもって最後まで走りきってくれた。 全力で早樋くんをサポートしてくれたと思う。 グリーンカード→本気でプールに向かって押す。本来遠くからのところを近くまできてセリフ 三月情(パフォーマー。斬新) 稽古期間が少ない中で、持ち前の存在感と身体でうまく役割を担ってもらえた。 間、の理解が進んで作品が呼吸をし始めた。 グリーンカード→本来あるセリフを言わない。目覚ましを蹴って止める。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 反動で生活がガタンときた。 ようやく体調も部屋も元気な状態に戻すことができた。感謝。 これから、もっともっと演出をしてみたい。あまり役者に興味はない。 一人でもやろうと思う。 とりあえず香港。そしてガラ博を考えないと。戦いは終わらない。
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