その愛想笑いやめろ

サンピリ演出の元一のブログです。
適当に書いています。
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
いつもの。
 スポーツでよくあること。
勝負は終わるまでわからない。

演劇も人生もそうですな。
俺はあきらめないからな。

危機をチャンスに。
危機をチャンスに。

| - | 19:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
黄昏のジャーマン・スープレックス・ホールド
 グレコローマンスタイル10周年記念の公演を観た。
質の高い、あるいは感動した芝居とは到底比べ物にならない衝撃があった。

最近は演劇をやる側になって芝居を観ても書く気になれなかったけど、とても身体を震わすものがあってやむを得ず書いてしまう。やる側になったからこそ、響いたってこともあると思う。


作品の説明なんてしょっぴいて書くと、地方で九州で福岡でなんで演劇やプロレスをするのかっていう問いにジャーマン・スープレックス・ホールドを決められた、そんなお芝居だった。

地域で興行を続ける九州プロレス、扱った過疎化(合併問題)と福岡を拠点に活動するグレコローマンスタイルの芝居の相性が抜群によかったし、何よりそれを企画して舞台に立ち上げることができたこの劇団の10年が西鉄ホールをマットに沈めた。
これまで様々なテーマ・ドラマを扱ってきた山下さん、そして企画に挑戦してきたフットワークの軽いグレコだったからこそできたと思う。挑戦の中にはもちろん相性の悪いものがつきものであるけれど、今回は特別演劇とリングが見事に共存していたと思う。何よりその技術があったと感服した。

そもそも僕は、プロレスが芝居を食うのではないかと不安でたまらなかった。
オープニングにエキシビジョンマッチがあるのだが、プロレスすげえという興奮と共にこれが果たして演劇と互角に渡り合えるのか胃がキリキリと痛んだ。
でもそれはすぐに杞憂に終わり、プロレスがつくった空気は芝居を引き締める。

リングの存在感もどこか神がかったものがあり、村でのやりとりをじっと見守っている。
西鉄ホールでよく空間が広く感じる芝居を目にするけれど(狭い小屋でやった方がいいやつ)、全くそんなことは感じなかった。リングがすごくいい演技をしていた。

言うには及ばず、役者陣もそれぞれが五音村でしっかり生きていて気持ちを引っ張られる。
熱演と書くと冷やかな誤解を招くかもしれないけれど、それが必然性を持ったものであるからピタリとはまる。厚かましくない、熱くさせるものだった。キャスティングが効いていて、やり取りも面白い。方言の効果や科白回しもあるけど、役者同士がしっかり受け止めあって呼応し、動かしあっていたと思う。

ストーリーはシンプルで、過疎化に悩む村人を描いたものの定石といえる流れではあった。しかし、その構成にはプロレスを、九州プロレスを効果的にうまく調和させる仕掛けや計算がなされている。だからどっと沸いて飽きさせないし、リングの音や空間が魅了して離さない。
僕は演劇もプロレスも進化していくことだけが魅力とは少しも思っていない。真新しいことが根付く場所には必ず定石が地面を固めている。今回はその土台があってこその公演だった。グレコが山下さんが積み重ねてきた方法論というか。


・・・だからツアーで回りたいとかカーテンコールの時に話していたけど、これは何回も足を運べ得る作品であると確信をもって言えるなと思う。こういったものを発信しないで、何を県外に持っていくというのか。

もちろん、合併問題についてのくだりや村人の設定など細かい修正はなされるべきではあるし、舞台の前の方が客席の位置的に見えないだとかなんだとかそういう細かいことには気を配るべきかもしれない。そして僕が熱い芝居が大好物でプロレス好き(にわか)である福岡の演劇人だから過剰に衝撃を受けたんだってことは絶対あると思う。
でも、それを差し引いても福岡で上演する意味のある、魅力的な舞台であったと思うよ。今この舞台がここで生きる必要性が十二分にある作品。最近やたら上陸している旅公演郡や個人的なテーマに止まる地元の作品にはない、郷土演劇の強度。みんなに薦めたい作品でした。



| - | 22:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
スピード
いつも一つの芝居が終わって次の列車に飛び移るとき、あたふたしている。
もう次の駅には止まらない列車なのにうだうだと外の景色を見てしまうんだ。

香港から帰って、止まっていた携帯と日本時間が動き出す。
今回は、そんなことができない。

溜まっているメールを見て、自分がめちゃくちゃなスピードで生活してたというショックと、
他の人がどう過ごしていたんだろうという自分どっかいっちゃった現象に悩まされる。

タイムスリップ。

ガラ博で、果たしてどんな作品をつくろうか。
帰国する時に受け取れるようにしておいた様々なバトンをしっかり受け取りつつ、
それで俺はどこへ行きたいのか明確にしていかないと・・・
今、九龍から福岡へ来たよ。

決まっていることは、最後まで悩むことと、変えること。挑戦すること。

世界はでか過ぎた。一緒に行ったみんなや出会えたみんなは眩しすぎた。
「小さく、地味に」いこう。そこに俺がいる。グググと圧縮。だ。

悔しいな、負けたくないな。

俺に才能があったらなぁ。
| - | 01:06 | comments(0) | trackbacks(0) |

1/3pages>>


CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2012 >>
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
RECENT COMMENTS
PROFILE
LINKS
OTHERS
SPONSORED LINKS