その愛想笑いやめろ

サンピリ演出の元一のブログです。
適当に書いています。
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死んだ魚の目をして
 僕の好きなバンド、銀杏BOYZからギターとベースの人が脱退する。
アルバムが完成してもう精魂尽きてしまったらしい。
きっと、本当につらく、長い長い戦いだったんじゃないかなとファンとして思う。
いつそうなってしまってもおかしくなかったから、なんとなく覚悟みたいなものもあった。
期待があったし、それとは関係ないこだわりやぶつかりがあったんだろう。
残念だし、ショックだけど、そういう時期だった予感はしてたっていう。

形あるものは、やっぱりいつか離れていってしまうんだなぁ・・・。

大好きなものはずっと同じままではいない。
変わっていくし、思い通りにならない。
年はとるし、どんどん過去になって、朽ちていく。
人は去り、消えて別れていなくなって、なくなっていく。
本当に悔しいけど、そうだ。どうやったってそうなんだ。

ごまかせない。
辞めていく。諦めていく。終わっていく。そんな流れ。
戦わないと食べられてしまう。そんな状態。

今日、舞台に立ちながら同様の戦争を体験してきた。
今、お客さんの目の前で物語が動いて呼吸は交わっているのに、
言葉の一つ一つが終わった途端に一瞬で消えていく感覚。
過去にふっ飛ばされて、この場からなくなっていく。

その消極的な時間の流れを逆流させて、常に今を生み出していくのが舞台だ。
舞台というか、生きることなんだろう。釘付けにするのだ。耐えるのだ。
生きていかないと今にならないし、今が舞台に乗らなければお客さんもついてこれない。
抗わなければすぐに死ぬし、届かない。

ほんとに大変、舞台って。役者って。ロングランって。公演って。劇団って。
生きることって。生きたいように生きることって。
生き続けることって。みんなと一緒に生き続けることって。

だから、舞台の一回一回が奇跡になるように命を燃やさないとと改めて思った。
カーテンコールで、お客さんを眺めて、ああ、本当にありがと様でした!ってちゃんとなれるように。形だけの挨拶にならないように。
最高にならなきゃいけない理由は正直わからない。
お客さんのためでもあるし自分の劇団のためでもあるんだろうけど、
最高にしなくても死なないし、実のところ何のためにこだわるのかはっきりしない。

でも、なんとなく最高にしたい。わかんないけど。
本当はつらいしきついし難しいし億劫になっちゃうときもあるのだけれど。
金とか人とかのためとかではない、何か、本当に奇跡に近いもののために。
何かが、そこで、ちゃんと生まれて、ちゃんと届くように。
届き続けるように。

俺は抗えるだろうか。とんでもない、無常の力に。
俺が嫌な、苦手な、つらい、きつい、難しいと感じる、すべての物事や流れに。

ただ、舞台を完璧にすることと、今生きることとの解決策はとても近いと感じた。
舞台をちゃんとやりきったら、他のこともうまく抗えるような気がする。

俺は俺を燃やすし、俺を燃やしてくれる仲間を信じなきゃだし、燃やさなきゃだし、
いろんなことをうまくかわさなきゃだし、それを過ぎてちゃんと立たなきゃだし。


わけわかんない。俺もわかんない。
銀杏に勝ちたいって思う。
ガラパに勝ちたいって思う。
こんなもんじゃないはずなんだ、俺も、俺たちも、あなたも、みんなも。
魚おおおおおおおおおおおおおおお


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