その愛想笑いやめろ

サンピリ演出の元一のブログです。
適当に書いています。
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ジェイル・ハウス・ロック
たったの3回で浮かれちゃまずいけど…
最近とある稽古場にお邪魔して再び身体を戻し始めた。
その一時が今、ちょっぴりうれしい。

「サリン」や「青い脳へ」で舞台に立ってみて自分の精神や肉体の心細さに絶望していたし、今後納得した作品をつくる上でも必要不可欠だと考えた結果だった。

僕はこれからも、参加者の心身の状態に関係なくいろんな人と演劇をつくれたらと思ってはいるけれど、一方で、繊細な部分や深いところまでのやり取りが可能な俳優と出会ったときの準備もしておかなきゃならない。
別に演出をする人間が、俳優と同程度以上の身体能力や経験を持つ必要はないし、扱う言葉や投げかける問答のセンスなり知識なりを磨けよ云々という話だけど、やっぱりそれら感覚がないと気持ちが悪くてしょうがない。

俳優に、復帰しちゃおう!

とはいっても、一度はゴミくず同然の廃人だった身体だ。
まずは日常生活を営めるぐらいには復活してもらわないと、訓練もくそもない。
でも、呼吸は乱れ、震える身体に鞭打っていく中で、
確かに「昔、俺が使っていた細胞」が動き出すのを認めることができた。
ヒーローものでよくある、「ボロボロの状態からの、復活シーン」みたいな。

強くなってからずっと勝つのはつまらない。
ピンチや挫折があって、また基礎から叩き直すんだ。そして悪を絶つ。
傲慢にも、演劇で自らの正義を振りかざすというのだ。
形から、ヒーローっぽくいかないとな。馬鹿みたいに。

果てさて、続くのか、ただただ、心配だ。
今は一回一回、一瞬一瞬に命を捧げることしかできない。
悦ってないで、俳優なら出演作の一本でも決めて来い。
死ににいけ!!
| - | 01:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
創作コンペティション 一つの戯曲からの創作をとおして語ろう vol.5
【企画について】
まず、上演審査作品とは関係なく、
僕はこの創作コンペの運営側の人間に対して不信であることを明らかにしたいと思う。

書類選考で落ちたから、というのも正直あると思う。
一つの公演を打つ程度には資料を読み漁って、解釈と演出プランを練った。
それが書類審査という入り口にも達さないところで終わりを迎えたんだ。多少は悔しい。

ただ、落選を知ったのは周知されていた11月下旬の郵送ではなく、
意図しない形で10月25日に知らされることとなった。
「活動実績」で落とされたらしいことと、自分以外の落選者も聞いている。

「選考結果が漏れてしまったこと」に関して主催者側に報告したのだけど、
何の説明も謝罪もなく、「公正ですよね?」という問いを無視された形になった。
僕も別に落選は落選だし、納得しなければという一心で意見を飲み込んだけど、
そのときは杜撰な審査が行われていて、演出家に対してなんとも思っちゃいないなと感じずにはいられなかった。

今回も、公開審査をどう決着するかについて司会に何のリーダーシップもなく、
呼んだ審査員に丸投げして審査基準を不透明にしていた。それで長引いたこともある。
学生なのか?あの人
書類審査やプレゼンで落ちた人間も、応募しようという人間も観に来ているのに?
(審査が長引くこと自体は議論の必要がそこにあるのなら、それでいいとは思う。)

あと、転換時、
フットライトの移動が客席の前ギリギリまで行われているという状態に誰も人がいない。
目の不自由なお客さんが一番前に座っていて、事故の危険性は大いにあった。
災害時の「万が一」をアナウンスしているわりにそういうところがまるで抜けている。
(なお、スタッフの方が目の不自由なお客さんを誘導した場面は見受けられたが、お客さんが誘導しているところを僕は先に見ている。)
財団とAMCFの方が携わっていてこの状態。本当に情けないと思う。
タバコを使うシーンがあったけど、袖に水があったのかも疑わしい。
推測でしかないけど。

藤原佳奈(mizhen)演出作品
気になるところがたくさん。本当に演出家さんなのか怪しいところ。
細かいアイディアに価値はあると俺も信じているけど、
ttuの山田さんの講評で言われていたけど、
これは面白いアイディアだと思ったであろう、「一時の快楽」ばかりで、
作品のまとまりは確かに感じられなかった。

僕は、六条がマイクを取り出して光を踊らせるという演出のヤケクソ具合にとても"驚かされた”のだけれど、そういう感覚をベースにいらないものをどかしていってもよかったのではと思ってる。

舘亜里沙
この人も演出家なのかよくわからなかった。
オペラ出身だからといって過大評価しすぎているように感じた。
同じオペラを齧っている演出家を呼んできたとして、この人が評価されるとは思えない。
何より、戯曲に追加されたシーンがあってこれについては非常に不快だった。
コンペのルールとして、改変はしない、とあったと思うのだけれど、これはセーフなのか?
(そこら辺について何の言及もしないのも本当におかしいよ!)

葵の人の歌は良かったと思う。
でも、そんだけかなぁ。

和田ながら(したため)
やっぱり、葵の視点で作品をつくったこの人の作品が一番だった。
確かに退屈な部分はあったし、吟味されているのか怪しいと感じた部分もあったけど、
コンセプトがあってどうしたい作品なのか見えて「演出されていた」印象は受けた。
ただ、同じ視点を持った作品が現れていたとして、
圧倒的だったかと言えば確かに決定打に欠ける。

でも、僕はこういう地味なのが好きなので、よくわかんないけど、りんご剥き出すところとかレシート読むところとか、素朴で好きだった。吟味はすべきと思うけど。


【全体】
演出のコンペというよりは、確かに「創作の」コンペであって、
演出家が自分たちの解釈やプランを競い合うというよりは、
「演出始めてやりました!どうでしょうか!?」みたいな会だった。
結果、公開審査の方が見応えがあったというか。
でも、作品がもっと面白かったらもっと盛り上がっていたとは思う。

また、僕のプランが「三島由紀夫のやりたかった葵上の質感の再現」であったから、
尚更「お前ら、もっと読み込めよ。なめんな。」という気持ちになったのもあるし、
逆に、そうくるかぁという発見も多いにあって楽しかった。

でも、こんな企画ならいっそ、「一回上演して語ってみませんか? 演出アイディア・コンペティション」にすればいいのに、と思う。


| - | 19:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
けれどブルースクリーンいっぱいの文字
 この前の「光」という公演でアクシデントがあった。

本番前日に突如パソコンがおかしくなっていくつかアプリケーションが動作しない。
別段、個人的には、もう8年も使っているパソコンなんだからお前長生きしたなと、
バスタオルの水分吸い取るやつの一枚でも投げてあげたい気分ではあったのだが、
「光」という作品の演出にパソコンの稼動は最低条件であって、妥協はできない。
結果、オールナイトでハッピーOSインストールタイムと相成った。

いや、それはどうでもいいのか。

さっき思い出したのは、その前のやつ。
姉からのお下がりで使っていたノートパソコン。

サークルや授業でつかったファイルが大量にあって、
ランキング付けされた大量のアダルトビデオのサンプル動画とか、
当時好きだった先輩の写真のスライドショー再生用フォルダ(?)とかが入ってた。

でも、残念なことにそのパソコンは寿命を迎えてしまい、
とうとう作業中にシャットダウンしてしまうようになった。
「電源入れるとすぐ落ちて、それでもまた起動する。何回も何回も。」
特に、ちょうど先輩のことで失恋した直後で、一日一回は部屋を暗くしてココアを飲みながらスライドショー見てないとダメな体になっていたから尚更わなわなと震えてた気がする。

パソコンの方も、
「ごめん、今なんとかならないかやってみてるんだけど、なかなかうまくいかなくて」
と、必死だ。
どちらかというと、意識を取り戻す直前に記憶が飛ぶような状態に近いんだろうか。
「電源入れるとすぐ落ちて、それでもまた起動する。何回も何回も。」
僕は居た堪れなくなって、そのパソコンを押入れにしまった。

ちゃんと立ち上がらないパソコンはパソコンじゃない。
途中でシャットダウンするパソコンは使えない。
思い出を抱えたまま動かなくなるパソコンは悪だ。
電源入れるとすぐ落ちて、同じことを繰り返すパソコンは処分するしかない。
思い通りいかないからダメだ。
ちゃんと稼動していたときにいくらたくさん遊べても、今動かなければゴミ。
ブラウン管のテレビみたいに叩いてみたり、部品を修理してみたり、
電源だけ入れておけばいつか戻る日もくるかもしれない。
でも、そんな愛にパソコンは応えてくれるんだろうか。
せめて、壊れる前に「壊れそうです」って表示してくれたら良かったのにね。

俺はあのパソコンじゃないけど、
壊れたパソコンみたいに人をみる人間を知ってる。

| - | 23:19 | comments(1) | trackbacks(0) |

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