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その愛想笑いやめろサンピリ演出の元一のブログです。
適当に書いています。 2016.05.17 Tuesday
サンピリ「星にかえろう」WEBパンフ3 キャスト
サンピリはユニットなので、毎回メンバーを募集して開始する。
NO AUDITIONという精神で基本的には相手がどんな未経験者でも病気でも絶対に拒まない。 集まったメンバーでやりたいことがどんな風にできるのか模索していく創作の仕方だ。 だから、場合によっては当初のやりたかったことが大いに変わる場合もある。 <俳優の配役の変遷> 中村宏平(アクティブハカタ) 艦長(怖い)⇒艦長(まじめ)⇒艦長(キャラクター) 白川宏治(ユニットれんげ) 栄太(日本軍パイロット)⇒栄太(ストーカー)⇒栄太(近親相姦)⇒栄太(小説家) 小畑洋 キューキュー星人⇒異星人⇒イッセー オオバカオリ 里美⇒千尋 松尾佳美(演劇創作館椿楼) ジコ(ルパンの不二子みたいなキャラ)⇒ゾメ子 那智(UPSIDE DOWN) ロボガール・ミラ⇒マキ(サルテという名前に変更しそうになった) 谷口陽菜実(陰湿集団) ゾメ子⇒千尋⇒里美 雪野うさぎ 小次郎⇒テルヤ(乗組員)⇒テルヤ(宇宙人) 林裕哉(松山大学演劇部) どっかの宇宙船の人⇒平田 元一 演出家⇒小次郎 ●中村宏平 艦長(医者) ギンギラでの主演もこなすアクティブハカタの俳優。 俳優としてのフィジカルの存在感もそうなんだけど、技術や稽古に取り組む姿勢、演技プランの提案、 俳優間のコミュニケーション、ジョジョをはじめとするウンチクトークや弾丸のアドリブで稽古場や作品を引っ張ってくれた。 当初は北九州監禁殺人事件をモチーフにした最悪の悪役を演じさせようかと考えていたけど、 悩んだ挙句、シンプルにヒーローを演じてもらうことにした。ただし、名残として艦長が壊れるシーンが残っている。 また、艦長だけが唯一のキャラクターというのは彼の演技スタイルをどうサンピリに導入するか思案した結果だった。 彼に合わせればみんなは付いていけないし、みんなに合わせれば宏平君の持ち味が出ない。 従って、彼に関しては基本的には『演技提案をほとんどしない』という演出で貫いた。 期待通り、毎稽古・毎公演、様々なプランで艦長を演じて頂いた。 こういう俳優になりたかったなと思える素晴らしい好青年。大学時代からの成長を大いに感じる。 今回の平田との稽古はほぼ宏平君がやってくれた。 ●白川宏治(ユニットれんげ) 栄太(小説家) ユニットれんげの通称「大将」。 サンピリのやりたい、『内臓からどうしても溢れてくる演技体験』をいとも簡単にこなす名プレイヤー。 ただし、内臓を使わないときに油断すると目が泳いだり受けの過剰演技を多様してしまうのでそこがウィークポイント。 最後の方に大将の出演が決まったとき、彼と中村宏平のW主人公の戦いを想像して大いに胸を躍らせた。 当初は「日本軍ができている時代」というちょっと政治的な設定を盛り込んでいたので、初期の栄太は軍人だった。 確か、里美のストーカーという設定も同時期に決めた気がする。 最終的には小説家という正体を隠して潜伏していたキャラクターだったが、元は一方的に思いを寄せていた里美と二人きりになろうとしていた狂人だった。全員殺して二人きりで生きる、みたいな目的があった気がする。 最終稿がでる直前は、夫に裏切られた妹を想って妹を犯すシスコンとか、妹や夫を殺した殺人鬼みたいな設定を右往左往していた。 小説家に落ち着いてよかったね! 稽古の参加状況が悪い中、皆勤賞の俳優。ずっと昔から相棒だった気もする熱い男。 ●谷口陽菜実(陰湿集団) 里美(小説家の妹。) 昨年、サンピリの「BELL」で北九州から名古屋の一ヶ月創作を共にした学生俳優。 テンポで芝居をつくっていくことや科白覚えが超下手糞だったけど、とても成長してくれたと思う。 凄まじい集中力を発揮するときはこの子の周りが歪んで見えるぐらいの爆発力をもつ(気がする)。 最初、ゾメ子は陰キャラでひなみちゃんにギャグをやらせたらどうなるだろうという発想でつくられた。 でも、なんだかんだ稽古にこなかったのでゾメ子をさせることもなく仕方なく千尋に。 そしたら声が軽すぎて叱る演技が下手糞だったので(怒る、切れるは得意)仕方なく里美に。 まぁ、暗いけど花があるというか、気味悪いぐらい深い色気があるので女の主人公にぴったりなのかもしれない。 ラストの科白はよかった。 漱石と共にサンピリに入ってよランキング一位二位を争うかわいい弟子。 里美という名前は最近制御不能になってしまったJAXAの人工衛星「ひとみ」から取ったり取らなかったり。 ●松尾佳美(演劇創作館椿楼) ゾメ子(編集者) 漫画の世界からやってきたようなパワフルでコミカルな椿楼の女優さん。 実感がない科白を言うとすぐフラフラするのと、自分で変幻自在に演技できるパワフルさを持つ分科白の受けが弱いのがもったいない。 でも、一発で空気を変える力をこの人も持っていて一回噛み合えばコミックもリアリスティックもいける人だとは思う。 ゾメ子をやらせてみて速攻でキャスティングをこの人に変えたぐらいザ・ゾメ子だった。 驚くべき説得力。技術とかでなくて、完全にオーラの問題かもしれない。 どういったキャラクターなのかは割りと変わってはいないけど、序盤のキーになる人物の為、割と多く調整したキャラクターかもしれない。いろんな科白が振られ消されていった。よく付いてきてくれたなと思う。 一緒にやるのが楽しくて、ついつい小次郎とのシーンを増やしてしまって自分の首を締めた。 (序盤の「思い出せないことも思い出せない」前後は千尋とゾメ子二人のシーンだった。) また稽古場で遊びたい! ●那智(UPSIDE DOWN) マキ(小次郎と同室の入院している高校生) 福岡の若手・UPSIDE DOWNで頑張る19。 走りはじめだからかブレスの癖や形になってしまいがちのところが気になるけど、 小屋入りからはまた少し成長が見られて良かった。艦長と戦うシーンもいい回があった。 ロボガールという設定は速攻でボツになって日の目を見なかったけど、 稽古の出席率も高く、ちゃんと頑張ってくれる子なのでバチッと演技できるシーンを多くつくった。 割と最後の方まで生き残ってる設定だったけど、母と子という設定に落ち着いてからは母親と中盤に死ぬキャラクターとなってしまった。 どんなに遠くでもチャリをぶっとばす心も体も強い俳優さん。 たくさん自転車漕がせてしまってごめんね。頑張ってね。 ●オオバカオリ 千尋(マキの母。スーパーの店員) サンピリの相棒。悪魔ちゃん。 実感のない科白はことごとく忘れ、噛んで、ふらふらする俳優。 でも、自分の実感とのズレを敏感に感じることができる役者さん。 顔がよく見るとエイリアンっぽいという理由で早めに死んだり、 最後の里美が言う科白の担当だったり、重要キャラクターにするかどうか最後まで悩んだ。 モデルは、「GANG」というサンピリの作品に出てきた母親役。 子どもを助けようと命を投げ出す同じ運命を辿った。 ラブ・イン・ヘルも引きずっているかもしれない。 ●元一 小次郎(里美の結婚相手) 自分自身なので特に言うことはないけど、俳優ではない。よく手を抜く。 演出上の都合で降板事件があり、急遽出演することとなった。 小次郎が病気という設定は物語に救われる感覚ってどういうものなのか興味があったからそうなった。 なんか、救われた気がした。 ●林裕哉(松山大学演劇部) 平田(暇な人) 愛媛からの使者。 よせばいいのにわざわざ福岡まで来てサンピリなんかに出てくれた。 でも、宏平くんとの追い込みの甲斐もあって短期間にいい成長を遂げてくれたと思う。 最初は、どっか別の宇宙船から助けに来てくれる人で、実は悪役、みたいなふわふわしたものだった。 ずっといるけど、誰!?みたいな、よくわかんないキャラクターになりそうだったけど、 やる気を見込んで情報を持ったキーパーソンに役割が変わった。 千秋楽はトラウマになりそうなアクシデントに見舞われて帰っていった。今週本番を抱えているとか何とか。 頑張れ! ●雪野うさぎ テルヤ(もてたい人) 愛すべき演劇馬鹿。 お仕事の関係で出席率こそ低かったものの、本番前の追い込みで奮闘していた。 テンポ感、舞台のルールをことごとく無視していくセンスを所持する化け物だけど、 こういう人と宏平くんが共演するような演劇をつくりたくてサンピリをしているところはある。 当初、小次郎をやってもらう予定が、お仕事の関係で出演数を減らさざるを得なくなり、ちょい役に降格。 みんなに見せてない脚本でテルヤが5分ぐらいダンスするヴァージョンの脚本があったけど、 最終的には千秋楽で復活した。 こんなに長時間時が止まったのって久しぶりだと思ったけど、オクムラユウスケさんの回は笑いを取っていたのでよかったのではないかと思う。また、こういうつまんないキャラクターこそ地球には居場所がないのも事実なところはある。 打ち上げは最後の最後までいてくれて嬉しかった。 ●小畑洋 イッセー(一番最初に登場する宇宙人) 高校生のメンバー。 協調性がないわけじゃないしやる気もある。単に人と違うだけなんじゃないかと思う。 まさにこの作品のために生まれてきたんじゃないかって感じだ。 ゆっきぃと同じこと言うけど、彼みたいな変人と出会いたくてサンピリやっているところは十分ある。 俳優じゃない人間をつかって、俳優しか出ない演劇に勝ちたい。 当初は、「キュー、キュー」と鳴くだけだった。 宇宙人3人は本来は特に何もなく消えていくキャラクターたちだったが、 忘れないでの楽曲の導入で、最後は栄太に同じ乗組員のメンバーとして迎え入れてもらえる流れになった。 2016.05.16 Monday
サンピリ「星にかえろう」WEBパンフ1 オクムラユウスケ
今回はオクムラユウスケさんに楽曲提供をお願いした。
オクムラユウスケ(さんをしばらく割愛します!)を知ったのは7年前ほど。 銀杏BOYZが好きだった僕はボーカルの峯田和伸が参加したアルバム「ニャンでもない日には」を購入した。 これはいろんなアーティストの弾き語りを集めたアルバムで多くのミュージシャンを好きになったきっかけをくれた名盤だ。 オクムラユウスケの「8月のキャミソール」をはじめ、竹原ピストル、加地等、豊田道倫、前野健太、三上寛、凄い人の曲ばっかり入っていた。 記憶があやふやだけど、そこら辺あたりに福岡のロックフェス・ヨコチンロックフェスティバル(チンロック)にも行くようになって、nontroppo、the camps、一銭めしや、THE VOTTONES、folk enough、ポカムス、大好きなバンドを知るようになった。 思っていた以上のロックや音楽のライブの衝撃で地面がぐらぐらとした。 (お洒落フラッシュモブとかやってるぐらいならマジで福岡のライブに一回行って見ろって思う。) ただ、当時「8月のキャミソール」やオクムラユウスケのキチガイライブをに興奮して購入したアルバム「メルボルン特急」は、 20代前半の僕の感性じゃちょっとついていけなかった。この音源どうやって聞けばいいんやろって感じだった。 また、2012年のチンロックの歌もよく覚えてる。 全く事情はよくわからないんだけど、内側を抉られるぐらいなんだかつらいものが響いてきた。 ・・・ ちょっと話はとんで、「星にかえろう」のタイトルは元は「光のなかに立っていてね」だった。 とんじる祭の「悪魔ちゃん」やthe campsの「群像劇」という曲が好きでついにエンタメをサンピリでやるぞというとき、 銀杏BOYZのアルバムタイトルの明るく切ない感じがしっくり来たのだと思う。 しかし、じゃあどんな話にするかと考えるとこれがまた中々思い浮かばない。 うんうん唸ってみても、何か見たりしても全然思い浮かばない。 で、ある時どっかから帰りながらぼーっと歩いていたとき、星が綺麗で、なんか心が楽になったときがあった。 しかも、しばらくするとやっぱりモヤモヤとしてくる。 なんかその時、僕のこの人には言えない想いってものは今のこの瞬間に宇宙へ旅して戻ってきてるのかもしれないなと思った。 それを今回の作品に物語として書き起こしてみたらどうなるだろうとか思った。 別にもうそんなに銀杏も聞いていなかったので、タイトルは「星にかえろう」にすぐ変えた。 俳優を募集して、チラシができた。 ・・・ 話は戻るけど、2014年と2015年のチンロックでオクムラユウスケはSOS UFOを歌っていた。 「星にかえろう」のことを考えていたら、それを思い出した。 演劇の話を考えれば考えるほど「僕は、宇宙人です」という歌詞が強烈で忘れられない。 しかもサンピリの『他人には理解されない想い』みたいなコンセプトにも通ずるものがあって、 物凄く大事な曲のような気がしてNGがでる心配もあったけどダメ元でgigiに走った。 そしたら、SOS UFOの楽曲もそうだけど、割と宇宙や星の歌詞があって驚いた。 オープニング曲の灰色の虹は「水槽に振りまいた無数の銀河」、艦長のキャラクターが崩壊を始める悪夢(ダンス曲 )のシーンに使ったテストミーは「俺の頭上にも星が輝いてるってお前は言ったよな」が入っていて気持ちがいい。 びくびくしながらもオッケーをもらい、ライブの許可も出て、 ちょうど先週、脚本の最終稿が来たときには寄生虫の使用も決まった。 でも、何が一番良かったって、「忘れないで」の楽曲だった。 なんとなくこれにしようと思って使用したけど、改めて聞くと本当にいい歌で、 本番の週はこの歌を聴きまくった。ラストの栄太の死に様を彩る名曲。 現実の栄太の想いを託された艦長から託された物語の栄太から託された第二の艦長へのバトンタッチシーンがめちゃくちゃ熱い。 ゆめのつづきは想うところあったけど使わせてもらった。 物語の内容は二転三転し最終的に到達したのが夫婦の悲しみと死だったこともあるけど、 通し稽古のエンディングのときになんとなく流してみたらやっぱり良かったから決めた。 だから、やっぱりオクムラユウスケに始まってオクムラユウスケに捧げる作品以外の何者でもなかったなと思う。 アンケートで、オクムラユウスケのライブで演劇の感想がふっとんだとか、観劇中は楽曲に違和感があったけど実際聞いてみたら超クールだったみたいなことがあって、でも、良かったと思う。 一曲歌って頂ければと思っていたけど、一時間以上もやり切って頂けて本当に嬉しかった。 俺、この公演ができたからってオクムラユウスケさんとうまく話せる自信はないけど、 なんか繋がれた感覚を共有できた気がしてよかった。 この感動をなんて言葉にしていいかわからない。 この感覚こそ、『他人には理解できない想い』なのかもしれない。 オクムラユウスケさん、本当にありがとうございました。 これからも歌い続けてください。 2016.05.16 Monday
サンピリ「星にかえろう」WEBパンフ2 作品
「星にかえろう」無事に終了しました。
本当にありがと様でした。久しぶりに長々と書きたいと思います。 【作品について】 今回はサンピリのエンターテイメント初作品でした。 あらすじはくうきプロジェクトの文筆家・国武さんのがわかりやすいかと思います。 色んな感想があっていいけど、本当にこれだけ書いて頂けるとなんとも嬉しい。 http://blog.livedoor.jp/windsurferkunisan/archives/1882572.html そして「地球に存在してはいけない想い」「最後に物語を書き換える結末」について触れてくださってるので、それについて書いてみたいと思う。僕なりの考察だけど。 <地球に存在してはいけない想い> この一年サンピリが探求してきたのは「他人には理解されない、人とは違う綻び」でした。 地下鉄サリン事件、酒鬼薔薇の凶悪な事件から、どうでもいいことでクヨクヨしている僕自身の話・・・ 何故、人間はどうでもいいことで人を殺して、ちょっとしたことで落ち込んで自らを殺めるのか、 日々ニュースで流れている情報に振り回されて小さい頃からずっとぐるぐるしていて、 できれば毎日でもそういったことについてみんなと議論して自分を納得させたかった。 でも、世間で批判されていることに疑問を持つことや自分自身のつまらないことを人と話すのって凄く難しい。 変なこと話さないでと思われるかもしれないし、そんなことでクヨクヨするなと言われるかもしれない。 twitterでそんなことつぶやくなよと思ってしまう心理を理解できないわけじゃない。 実際、サスペンスドラマでもよく「そんなことで死ぬか」はある。 自分と違う感覚や理解できない言動、とるに足らないエピソード、自分には難しくないことに人間は引き寄せられない。 しかし僕の関心事はそこにしかなかった。 だから「他人には理解されない、人とは違う綻び」を演劇にして思考して、作品にして発言しようと試みた。 でも何だか尊敬できる演出家さんから「君のやっていることは演劇ではない」「演劇にしなくてもいいことをしている」と言われてしまったり、名古屋の若い世代が伝わる演劇をバンバンつくっている現実とかを目の当たりにしてその孤独に耐えられなくなってきた。エンターテイメントではないにしろ、伝わる演劇が必要だった。 そうして「他人には理解されない、人とは違う綻び」と「伝わる演劇、エンタメ」の両立を座組のみんなと模索したのが「星にかえろう」だった。 だから、 >地球に存在してはいけないほどの思いというテーマにとっては弱すぎる >夫が病気を隠していたことがどうしても許せなくて苦しんだというだけでは、ちょとねぇ〜 という意見は物凄くわかる。構造が完全にバレていて笑ってしまった。 結局、「他人には理解されない、人とは違う綻び」を「伝える」試みは失敗したわけだ。 まぁ、それでいいと思う。 ちなみに、 小説家の栄太はもちろん、栄太の妹の里美、病気持ちの夫の小次郎、小次郎が入院していた病院に入院していた女子高生・マキ、マキの母親の千尋、栄太についていた編集者のゾメ子、暇人の平田、モテたいテルヤ、人を食べたいを思う人間イッセー、 登場人物の現実の苦しみはすべて僕の実体験だったり僕の家族の実経験が元になっている。 医者については、よくわからなかった。今もよくわからない。 <最後に物語を書き換える結末> ストーリーのそもそものイメージとしては、物語が終わってカーテンコールになっても艦長役の中村宏平くんだけが戻らないというお話だった。 艦長が物語から現実に連れてこられて、あるいは宏平くんが現実に戻れずに発狂するといった感じ。 国武さんがほしがってた内容はこれに近かったのかもしれない。 でも、さすがに宏平くんにそんな酷な役割をお願いするのは気が引けたり、単純にエンタメというよりはいつものサンピリに近いので取りやめることにした。 やっぱり宏平くんにはヒーローを演じてほしかったし、そういう熱い話を書きたかったというのもある。 ただ、基本的にはこの「星にかえろう」はバッドエンドなのかもしれない。 終盤までの、栄太が一人取り残された物語が救われないだろうし、 新しく託された第二のメルボルンも途中で終わっているわけで、書き直すまでの物語と同様に結末は書かれなかった。 あとはお客さんの想像力に任せるしかないなぁと個人的には思う。
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